「今夜はブギーバック」 に小山田圭吾バージョンがあった。不仲の原因はこれ?
(BEAMSの動画で使われているのはsmooth rapバージョンです。)
小山田圭吾と言えば、今はCorneliusですが、かつて小沢健二とともにFlipper’s Guitarとして活動、 その時の作詞作曲のクレジットは二人の頭文字をとってDouble K.O. Corpolationという共同名義で出すなど、一時期は相当に仲が良かった間柄。
解散の原因は、仲が悪くなったから、と言うわけではないようです。
「今はこんなふうに(不仲説が流れる)なっちゃったけど、( 小山田が学生時代の自分のことを) 嫌いだったと言われたら悲しい。」といった発言をしていました。
これは、二人は和光中学で同窓生だったのですが、中学校時代は小山田は不良グループ、小沢は優等生で交流はなかったんです。仲良くなったのは小沢健二が受験して他の高校に転校してから、共通の音楽仲間の家で知り合ったとか。
小沢健二の2万字インタビューが出たのは1995年頃の話です。
なので、この頃は、二人は疎遠にはなっているけれど相手を悪く思っているわけではなかった ようです。
・・・リミックスじゃないじゃん。
その歌い方が、小山田本来の歌い方ではなく、 小沢健二の歌い方の癖を真似して歌っているのです。あの甘い声で。
書き起こすなら「だあんすふろあぁにぃっ はんなぁやぁかなぁ ひぃかぁりいぃっ」みたいな。
ちょうど芸人さんが有名人のものまねをするとき誇張してやりますよね。あの感じ。
これに関して小山田は音楽雑誌で「悪意があるんじゃ ないか」と指摘されて「自分としてはこれは愛100%なんだけど」 と答えています。「でもバッシング受けてるじゃない?」「だから、負けるな、頑張れって(小山田)」「それ追い打ちかけてない?」
みたいなインタビューだった。
小山田といえば学生時代、 知的に障害がある同級生に壮絶ないじめをしていたことを自ら告白 したのは有名な話ですけど、
それを考えると、この曲を聴いたらやっぱり悪い方に取る人が多いような気がします。
レコード会社でも「問題作」だったようで、 担当者も上司に内容は言えなかったとか。
ただ、ものまねができるということは、対象をよく観察して、歌うなら歌い方の癖を真似できるくらいよく聴き込まないとできないことなので、小山田が言うところの「愛」と言うのも、あながち嘘ではないように思い ます。
ただ、その表現の仕方がちょっと屈折しまくってますよね。
問題は聴いた本人がどう思うかですが、
小沢健二本人にしてみればあまり良い気はしなかったんじゃないかな。世間からバッシング受けた時期でもあったみたいで。
有名人でものまねされる人も、された人は最初はやっぱりちょっと嫌な気するみたいですし。「似てねーし」みたいな。
結構打たれ弱かったり、気にするタイプのようなので、ムカついてもおかしくないですね。
もしかしたら小山田が「ブギーバック」をこんなふうに歌ったことがこの2人が不仲になった決定的な原因になって しまったのではないかな、と思ったりしてしまいます。
私は「ブギーバック」好きでフリッパーズの小山田の声も好きだったのでどうしても最後まで聴きたい誘惑に耐えきれずダウンロードしてしまった。