新レーベルF.C.L.S.設立(メジャー移籍)でSuchmosはどう変わるか2
Suchmosが新レーベルF.C.L.S.設立、ってどういうこと?
何が変わるの?っていう記事の続きです。色々平行してすみません。
前回はこちら
コラボレーションが増える可能性
これまでもYONCEが「WHERE, WHO, WHAT IS PETROLZ?」でペトロールズの「雨」
をカバーしたり
冨田ラボのアルバム「SUPERFINE」で「Radio体操ガール」を歌ったりしていました。
そんな感じでソニーミュージック内の他アーティストとのコラボレーションの可能性が増えるかも。
この曲すごい好き。面白いよ。いつも朝聴いて起きる。
「ディキディンディーダンダン ボンジューボンソワー メルシーディーダ グーテンモルゲン グーテンターク」
ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語?で挨拶してるんだけど、カタカナだからYONCEでも歌える。(失敬)
作詞は、かせきさいだぁ。
最初はYONCEのソロだけど、コーラス入ったりして途中から盛り上がる。
この曲が入ってる「SUPERFINE」も、藤原さくらとか、坂本真綾とか、ceroの高城晶平とか、Never Young Beachの安部勇磨とか、若手アーティスト色々featring(作詞も)してて面白いアルバムです。
テレビ出演(ミュージックステーション)の可能性
SME(ソニーミュージック)はミュージックステーションの番組提供スポンサーになっています。
なので、SMEに移籍したことで、Suchmosがテレビ出演、特にミュージックステーションに出演する可能性は高くなるのではないでしょうか。
でも新曲WIPERの歌詞みてみたら
これは・・・テレビでは歌えない曲じゃないか。(笑)
Mステもワイプで顔抜かれるしね。
(そこでメンバーがワイプで抜かれた顔みるのも面白いね)
OVERSTANDは歌えるな。
(メンバーの合唱が見られるのか)
敢えて出ないという戦略もありますが、もし売上げが目標を下回りそうだったり、アリーナツアー埋めなきゃみたいなことになったら「出なさい」っていう力はかかると思います。
それはTAIHEIとHSUが掛け持ちしてるSANAGAGUN.が歌ってるように<大人の介入 社会の細工>っていうのがあるから。
音楽性の変化
Suchmosって、90年代からそれより前の音楽の影響がかなりあるので、大人に受けそうな音楽でもあると思うんです。
だから、わたしはSuchmosがもしメジャーだったら、「THE KIDS」(というか今年のアルバム)はこういう内容にしなかっただろうな、と思っていました。
マーケティングとか考えて、大人に耳が痛いこというのはやめよう、みたいな。
メジャーはお金かけてもらえますが、かけた投資の分、利益を出すことも期待されます。
「FIRST CHOICE LAST STANCE」のために、MVならぬショートフィルムを作ってるのですが、ショートフィルム作るってMVよりお金かかってますよね。
その分回収しなくちゃならない。
今後は「THE KIDS」のような大人に耳の痛い音楽は(あまり)作らなくなるかもしれないです。
新曲、WIPERも、皮肉たっぷりだけど、GAGAほど辛辣じゃないし、arlightほど過激じゃない。
「THE KIDS」の曲はどっちかというと一般的な大人に耳が痛いけど、WIPERは一般のリスナーが聴いても特に耳に痛くはないと思います。
どっちかっていうとテレビの向こう側にいる人の耳に痛い。
一般リスナーからみたら、逆に良くぞ言ってくれた、って感じもするかもしれないです。
ショートフィルムではSuchmosのロゴを街中にスプレーしまくってて、こういうところを見ると、姿勢はあんまり変わらないかな、って気もします。
あ、
初回のステンシルシートゲットした方も壁にスプレーは良識ある皆さんはやめましょうね。取れないから。(BEAMSのは、一応はがせそうなポスターみたいなのはってた)
発言の変化
ただ、発言が変わってきてることは感じます。今年のアルバム
THE KIDSは、サチモスから「今kidsな君へ」だったはずなのに
「kidsである心もちの僕らが色んな音楽を取り込んで、聴いた皆さんが思わずkidsに戻ってしまうような」アルバム(YONCE談fromFM神戸6/30 PRIME HITS)に変わってるし、
(根拠)Suchmosが夢見る成功は、まだ先にある。次世代への意識を語る - インタビュー : CINRA.NET
もう、明らかに大人を意識した発言をするようになっています。
今後の作品の作り方を変えるのはともかく、過去のアルバムの意味まで変えちゃうの?っていうのは思いました。
だから発言は色々変わるかもしれないし、それに違和感持つ人も出て来るかもしれないな、と思います。
(ただその辺ヨンスはちょっと葛藤してる部分があるみたいなんですよね。OVERSTAND聴いてると感じる)
ただこれはこれからファンになる人には関係ないことです。
ファンの新陳代謝は起こる可能性があります。
あと、彼ら自主レーベル設立、とはいうけど、メジャーに移籍した、って言わないんですよね。
AERAにも書いてなかったけど、メディアもどこもそれ書かない。
それ言っちゃいけないみたいに。
そこがちょっと気味悪いなと思っています。
(大人の皆さんなら大方察しはつくでしょう)
だから、良いことばかりではなくて、がっかりすることも出てきそうですね。
・・・最近一部メンバーには既にかなりがっかりしてます。(笑)
これはサチモスファンはあまり読みたくない記事だと思う
海外進出
これは完全に意識してるみたいですね。同じFMラジオでヨンスからそういう発言がありました。
ピッチフォークに取り上げられる(かもしれない)
これはほぼ個人的興味ですが、ピッチフォークは割と影響力のあるメディアみたいです。
以前、コーネリアスが米ピッチフォークでベストニュートラック獲得した(Fantasmaではベストニューリイシュー)って記事を書いたと思います。
ピッチフォークに取り上げられる日本人アーティストは少ないです。
コーネリアスは気に入られてるなと思う。
(でも良いときは良い、そうでもない時はそうでもない、って評価される)
でも、今年tofubeatsが取り上げられていました。
日本人でページがあるのはみつけた限り(探しにくいのですよ・・・)コーネリアス、坂本龍一 、Shinichi Atobe(この人の曲は日本ではなくドイツやUKで音源がリリースされてる、ミステリアスジャパニーズプロデューサー)Tei Towa、ファンタスティックプラスティックマシーン(過去)、Midori Takada(高田みづえじゃないよ)。
ピチカートファイヴ、Mondo Grossoは、ページはあるけど、レビューその他情報が何もない状態です。
レビュー記事内に名前が出て来ることはある。
あと、有名なところだと、きゃりーぱみゅぱみゅ(評価たかくはない)
日本人の場合、実験音楽、電子音楽(エレクトロニカ)は取り上げられやすい気がする。
そういう意味でOVERSTANDみたいに電子音響をバックトラックのメインに持って来るのはいいかもしれない。
でも、そこで今年のtofubeatsの「FANTASY CLUB」は取り上げられてて、Suchmos、ceroは取り上げられていない。
ピッチフォークの好みから考えるとceroの「My Lost City」は好きそうだな、と思っているんだけど。
多分、インディーズはみてないのかな、と思います。
tofubeatsは、メジャー3作のうち「FANTASY CLUB」のみ取り上げられてます。
Shinichi Atobeも、取り上げられてるのは1枚なんですが、相当過去(17年前)に出した1枚のLPの話から始まって、ずっと誰か他のアーティストの覆面プロジェクトだと思われてこととか、最近の作品と、新作との違いとかを書いている。
tofubeatsの「FANTASY CLUB」が「今年のJPOPでベストな一枚」って書かれてたから、Suchmosも、メジャーから出したらピッチフォークに取り上げられるかもしれないし、そうしたら、アメリカ進出、みたいな裾野が開ける、かもしれない。
(ただ、よく聞いたらアルバムとしての「FANTASY CLUB」の出来は良かったんですね。Suchmosのアルバムより構成がしっかりしてるし作家性、メッセージ性が強い。
色々詰め込みましたみたいなアルバムより、作家性の強いアルバムが評価される感じ。Suchmosが評価されるかは未知数。)
OASISと対バン、っていうYONCEの夢の実現にも近づくかもしれない。
ピッチフォークは、渋谷系の流れは一定の評価してるんだけど、今の日本の音楽業界は型にはまった音楽しか作らなくなる同調圧力がある
(つまり、渋谷系があった時代はよかった、今のJPOPつまらない)
って言ってるんです。
確かにテレビ見てたらそうなんですが、そこで、Suchmosを聴いたピッチフォークは、Suchmosの経歴を辿って、今の日本のインディーズシーンに気づく、かもしれない。
その時ピッチフォークが何て言うかが気になっています。
あと、Suchmosをどこにジャンル分けするのかとか。(tofubeatsはJPOP。だから、SuchmosもJPOPだろうな。自分たちはJPOPって思ってないだろうから、そう言われたSuchmosがどう反応するかな。)
だから、海外進出を視野に入れてるのかな、っていうのは感じます。
最後のピッチフォークはほぼ個人的興味です。ピッチフォークさん割と読みが深いっていうか鋭いっていうか、興味深いこと書いてくることがあるから。
arlightの解説まだだったの忘れてないです。
arlightはまだ解説する気あるけど、GAGAは飽きてやめるかもしれません。(笑)