新レーベルF.C.L.S.設立(メジャー移籍)でSuchmosはどう変わるか1
で、AERAのYONCEインタビュー読んだけど、特に新しいことはなかったです。(わたし的には)
蜷川実花がとった写真が表紙のほか何枚か(1枚かも)。
かっこいい文章でSuchmosとYONCEの生い立ちが紹介されてる。
SuchmosがF.C.L.S.という新レーベルを設立、というアナウンスが公式にあったと思います。
それはいったいどういうこと?
っていうのが知りたかったんだけど。どうもブランディング記事みたい。
なので、自分で考えてみることにした。
Suchmosが新レーベルを設立、といっても、ソニーミュージックの傘下です。
つまりSuchmosは、インディーズからメジャーレコード会社に移籍した、と言っていいのではないでしょうか。
しかし移籍といっても、Suchmosとして新たなレーベルを設立している、という。
どういうことかというと、ソニーミュージックエンタテインメントという大きな会社があって、その下にキューンというレーベルがあって、その下にSuchmosがF.C.L.S.というレーベルを設立した、ということ。
レコード会社には、社内でいくつかのレーベルがあって、例えるならアパレルメーカーの中にあるブランドみたいなものです。同じアパレルメーカーでもいくつかブランドがあって、それぞれ特色がある。
それと同じで、レーベルにはレーベルごとの方針があって、楽曲の方向性だったり宣伝やマーケティングの仕方なりのやり方があったりします。
しかし既存レーベルに移籍ではなく、新レーベルを設立する、ということは、割と自由にSuchmosの裁量に任されている、といっていいと思います(その分責任も大きい)。
ソニーミュージックエンターテインメント>キューンミュージック>F.C.L.S.(ここ)
キューンミュージックに所属しているのは割と個性的なミュージシャンが多いです。
(わたしが昔から好きなCharaも今ここにいます。新曲出る。出た?)
変わらないなあ。この人も。(いい意味で)
キューンには、有名なところでは、L'Arc〜en〜Ciel 、ユニコーンなんかがいます。
それでSuchmosがF.C.L.S.という新レーベルを設立した、というのはどういうことかというと、
会社で言ったら社内ベンチャーみたいな感じかな。
なおかつ、F.C.L.S.って、First Choice Last Stanceの略みたいなんだけど、Suchmos自身の姿勢、この6人でやっていくというのが最初の選択で、最後の姿勢、という意味みたい。
だから、プライベートレーベルみたいなものじゃないかと。
つまり、君たちの自由にやっていいよ、予算もあげるよ、でもSuchmos単体で利益を出してね、ということだと思います。
F.C.L.S.のMVならぬショートフィルムが公開されていた。14分くらいあって長い。
それだけお金かかってます。
街中Suchmosロゴをスプレーしまくります。この型紙が初回CDに封入されてるので、「これで街中サチモスだらけにしてくれ、ってことかも。
新しいシングルも、ここから出ます。
で、そのシングルのタイトルが、そのまま「FIRST CHOICE LAST STANCE」
出版名・メーカーがSPACE SHOWER MUSICから、KREに変わっています。
曲名はWIPERとOVERSTAND
ちょっと気になるのが、ソニーミュージックではSuchmosとは「専属契約」になっているようなんです。
若手6人組バンド「Suchmos」と契約!同時に、新レーベル『F.C.L.S.』を発足! | プレスリリース | Sony Music Group Company Site
でもSuchmosにはSANAGAGUN.にも所属しているメンバーが2人いることです。
(つまり掛け持ち)
SANAGAGUN.もメジャーレーベルですが、SANAGAGUN.が所属しているCONNECTONE(ビクター傘下)はちょっと変わっていて、掛け持ちOK、という方針です。
で、ソニーとSuchmosが専属契約したことで、SANAGAGUN.と掛け持ちしているメンバーはどうなるのか。
(※2017年6月現在CONNECTONEのHPではSANAGAGUN.のアーティスト写真は8人写っています。小杉隼太(Ba.)櫻打泰平(Key.)の名前もあります。)
ソニーとSuchmosとの契約内容次第では、Suchmosと掛け持ちしているメンバーが、ビクターとの契約更新時に抜ける可能性があるんじゃないかと思います。
そうじゃないと「専属」にならないんじゃないかな。
メジャーに行ったら何が変わるか、というと
- 予算がつく(その分結果も求められる)
- スタッフが変わる。
(レコーディングなどの環境が変わると思います。)
- 売れた場合の取り分が減る。
これはインディーズの場合とメジャーの場合で、売れた場合の取り分は10倍違う、と言われています。なので、今インディーズで売れた場合メジャーに移籍する意味はあまりない、と言われています。
インディーズで稼いだ人の有名な例が「THE 虎舞竜」の高橋ジョージの『ロード』。
『ロード』はメジャーでこの曲は売れない、と言われてインディーズ扱いで出したら
1年で200万枚売れて、翌年の印税が2億円。
メジャーにいた場合は、200万枚売れた場合の印税は2000万円程度ではないか(作詞・作曲・歌唱含めて)と言われています。
Suchmosの場合、6人いるので、メンバー内でどう決めているのかわかりませんが、仮に100万枚売れた場合は印税1000万円、これを6人で分けることになります。
ゴールデンボンバーの鬼龍院翔もインディーズで「女々しくて」が大ヒットしたので、印税(特にカラオケ印税)がすごいことになっているのでは、と言われていて、メジャーに移籍することなくその後もインディーズで活動しています。
なつかしいな。
「女々しくて」くらい売れてカラオケで歌われたりした場合、メジャーに移籍しても、取り分が少なくなるだけであまりメリットはなさそうです。
(オリコンチャート調べたらシングル売上は2009年の「女々しくて」より、2014年の「101回目の呪い」という曲の方が売れているみたいで驚いた)
この人の声意外と好きなんだよね。この曲知らなかった。
なので、現在はインディーズで売れた場合、メジャーに移籍する意味はあまりないのでは、と言われています。
そうでない例も稀にあります。最近では、インディーズからメジャーに移籍して成功した例が星野源です。
星野源は、これまでインディーズで積み重ねてきたその蓄積が一気に爆発した感じ。
ただし、星野源の場合、メジャーに移籍した以上に、マネジメントがアミューズになったことが大きいと思っています。
大規模なキャパの会場のチケットを扱うのって、それなりにノウハウが必要だと思うんです。だから上昇志向がある場合、そういう会場を埋めるノウハウを持った事務所に行くのは正解かなと。
星野源はチケット取れないアーティストって言われてましたが、星野源のコンサートは今、コンサート会場入場の際、身分証明書提示を要求するようになったみたいですね。
それで、転売屋さんから身分証明書つきで高額でチケット買ってもチェック入って入場できなくて、完売だったのに空席ができてたり。
それが効果あったのか、ずっとチケット取れなかったけど、最近になってチケット取れたって人もいました。
その点、Suchmosのマネジメントはスペースシャワーミュージックのままで変わらないようです。
AERAの記事でもマネージャーが金子悟のままだったから、このまま継続なのかな、と思います。
(2017年6月現在でスペースシャワーミュージックのマネジメント契約アーティストになっています。)
SANAGAGUN.がメジャー契約して「メジャーは危ない」って曲を出しているくらいなので、メジャーの裏もわかっていると思うのですが、
それでいてあえてメジャー契約した、しかも「専属」ということなので、相当良い条件が提示されたのかなっていう想像はできます。(契約金とか)
Suchmos好きな人この人知ってますか?
声・歌よし、英語よし、曲よし、多分好きですよ。
(わたしの耳が反応した)
英語うまいし、歌もこなれてるし、何者?って思ったんです。23歳で。
公式プロフィールに載ってないけど、長渕剛の息子らしいです。
歌手始める前はレーシングドライバーやってたとか。
アルバムで聴くと後半はブリティッシュ+Yogee New Waves+90年代長渕剛っていう感じ。
続く