小沢健二「流動体について」フルMV公開に寄せて
小沢健二の「流動体について」これはもういろんな方が論評してると思うので何を今更という感じですが、最近MVがフルで公開されたので記念に書きます。
小沢健二19年ぶりのシングルリリース、というふれこみでしたが、
その間ひっそりと2枚のアルバムを出しています。
なので、19年ぶりという言葉は宣伝用ですね。
「流動体について」初めて聴いたのがテレビの生放送だったのですが、「はあっ?」と思わず声を上げましたよ。
スッキリかな?で、加藤浩次に「この歌のメッセージは?」と訊かれて、「えっと、小説?みたいな・・」とお茶を濁していて、
そりゃ言えないよね!と思いました。
(と同時に、本音を言っちゃわないオザケン丸くなったなと、同時に、「この曲はそんなに売れるような曲じゃなくて、これを聴いてくれる日本のリスナーのレベルの高さにただただ感服するばかり」的なことを言って、変わってないなと思ったり。)
それくらいやばい内容ということです。
しかも歌ってる途中で「みんなも〜!」って言ったり。
言いたいことはわかります。でも、こういう歌がお茶の間に流れる、という事態を想定していなかったので、本当にびっくりしました。
歌詞の意味は、「うさぎ!」を読んでいたり、ライブに参加していたりする人にはわかると思います。
で、音源の方は、
神の手の中にあるのなら〜
(チャチャッチャッチャチャッ)
ってコーラスと手拍子入るんですよ。
ちょっと、神をそんなポップにしちゃっていいの?って
でも、こういうことをポップにやりたかったんですよね。小沢健二さんは。
この時から、私の中で小沢健二は「オザケン」から「小沢健二さん」に変わりました。
その時々にできることは
宇宙の中で良いことを決意するくらい
私の好きな箇所
無限の海は広く深くでもそれほどの怖さはない
人気(ひとけ)のない路地に確かな約束が見えるよ