mirayeeh!:音と歌詞

見たもの、聞いたもの、考えたこと。音楽の話。

Cornelius(コーネリアス)Mellow Wavesは歌詞を聴け。2-(1)アルバム構成

Mellow Waves

超えらそうなタイトルで申し訳ないけど、Corneliusコーネリアス小山田圭吾)の「Mellow Waves」は歌詞を聴け。というテーマの記事の2章目。

回数としては3回目。

あと「あなたがいるなら」がピッチフォークのベストニュートラックに選ばれた記事1記事あげてまだ途中。

だからMellow Wavesに関しては4記事目かな。

 

ピッチフォークの記事前半は、レビューを訳す前にピッチフォークでコーネリアスがどういう扱いになってるのか、って言う話が中心です。

 

piria.hatenablog.com

 

どうもコーネリアスでも「あなたがいるなら」に関しては、ピッチフォークもすごく微妙な書き方してるみたいで訳も慎重になる(ほめてるのかけなしてるのかむずかしい)。

 

ブログのタイトルえらそうだけど、ほんとにそう。

これは聴けば聴くほどすごいアルバムだよ。

Fantasmaみたいな脳天にくる驚きはないから、11年ぶり、ってこともあるし、ものすごく期待値が高かった人は、最初ちょっとがっかりするかもしれないけど、全体の意味を考えると別な意味で驚く。

コーネリアスって言えば音の奥行きと遊びだけど、今回のMellow Wavesは、やっぱり、音の上に歌詞・ことばが乗ってるのが大きいし、歌入れた分、音は削ってるから、そこが一番変化を感じられると思うんです。

 Fantasmaも歌詞がのってるけど、その頃とも全然違うしね。

 

このアルバムの構成をざっくり書くと、


01.「あなたがいるなら」02「いつか/どこか」03.「未来の人へ」で1つのテーマを扱っている。(これが割と人間の根源的なテーマ)

 

04.を挟んで05.からもう一つのストーリーが始まる。
でも後ろまでちゃんと(歌詞まで)聴いて、最初の01.「あなたがいるなら」に戻って来ると、話がつながっているし、アルバム全体で一つのテーマ(裏テーマ)がある。


どう話が繋がるかは後半の、特に英語の歌詞を読んではじめてわかる、そういう作りになっていると思います。

 

今日は04.から後ろの部分の解説。

 

08.の英語詩の曲が後半のポイントで、タイトルと歌詞の意味考えると泣けます。

曲名は「The Spell of a Vanishing Loveliness」です。

英語と、コーネリアス小山田圭吾って人をフリッパーズ時代から解る人はどんどん聴いてって。

 

「The Spell of a Vanishing Loveliness」これ、単語は全く難しくないけど、英語が得意で翻訳本出したこともある人に歌詞だけ見せたら、結構とんちんかんなこと言われました。

で、もう一回読んで、って感想聞いたら、ただ、なんか複雑、よくわからないって。

 

なので、英語がわかるかどうかより、むしろコーネリアス小山田圭吾が(フリッパーズギターの頃から)解る人じゃないと、歌詞の意味がわからないかもしれない、という種類の英語かもしれません。

後で解説するけど、めんどうな人は、それまでとりあえずタイトルの意味だけでも考えてていただければ。

 (フリッパーズ時代から小山田圭吾がタイトルに有名無名の曲名・アーティスト名入れてきたのもヒント)

 

では曲解説へGO。


04「Surfing on Mind Wave pt 2」

 

 
この曲はインストゥルメンタルです。1〜3まで一つのテーマが終わって、ここで小休止が入る感じ。


Constellations Of Music」とは違う意味で宇宙感を感じさせるサウンドです。

こっちは「Constellation-」に比べたらポップじゃない。荘厳な雰囲気。

坂本龍一の「Async」的なものに近い。
でもコーネリアスだから「async」に比べたらポップです。

でも、コーネリアスにしては渋いと思う。

人々の談笑する声(欧米人かな)や、カモメの声っぽい鳥の鳴き声や波の音、子供たちの声なんかがサンプリングされています。

この、人の声のサンプリングが、若い頃に比べて変わったな、と思います。

 

なんでpt2かというと

Surfing on Mind Waveって曲があるのです。

 

Surfin' on Mind Waves

Surfin' on Mind Waves

 「攻殻機動隊ARISE O.S.T.」に収録されています。アニメ映画のサントラです。

丸じゃなくて四角い方。

小山田がこれが気に入ってたので、アルバムのトーンに合わせて作り直したとか。

攻殻機動隊2作では、坂本真綾、青葉市子、MEATAFIVE、ショーン・レノン(ジョンレノンとオノヨーコの息子)など、色んな人とコラボしています。

 

で、次の「夢の中で」からMellow Wavesの第二章が始まるんですが、

アルバム後半で、(珍しく)コーネリアス小山田圭吾の頭の中・心の中が覗ける、という感じになっています。

 

コーネリアス聴いてて、この人の頭の中って一体どうなってるの?

って思ったことありませんか?

(特にFANTASMA。どう考えてもクレイジー)

私はすっごくそれを思ってたのですが、今回それをみてびっくりしたの。

というかこの人(小山田圭吾)すっごく変わったよね。人間が。

 

という感じでMellow Wavesの話はまだ続きます。

色々書くけど、何も考えないで聴いてもこのアルバムは楽しいよ。今回は、誰でも楽しめるように、すごくわかりやすく作ってると思う。

でも、そこに解る人にしか解らない仕掛けが仕込んであるわけです。

それが縦横無尽に張り巡らされてる。

だから、終わりません。まだ終われません。 

Mellow Waves

Mellow Waves