山下達郎が歌うKinkiKids硝子の少年とダブテクノ(ベストアルバムOPUSより)D.A.N.MVと小山田米呂
ちょっと前のCDだけど、これいいんです。
山下達郎さんてキャリア長くて、同年代のリアルタイムな人ならずっと聴いてこれたと思うんですけど、世代じゃない人には、作品がたくさんありすぎて全部聴けないと思います。
なのでまずこれ聴いてみたっていう感じです。
山下達郎さんて、「クリスマス・イブ」が有名すぎて、そのイメージだと、冬、って思ってる人多いかもしれないです。
でも達郎さん夏っぽい歌が多いので、どっちかというと夏に聴くのに良いアルバム。
曲も時系列で並んでいるので、時代の変化と達郎さんの変化がわかります。
(Knki Kidsの「硝子の少年」の原型かなって曲もあります)
わたしが好きで良く聴くのはとんがってる1枚目と、ちょっとポップになってくる2枚目です。
声や歌い方もその頃のが好きみたいですね。
OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜(通常盤)
- アーティスト: 山下達郎
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2012/09/26
- メディア: CD
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で、山下達郎はだんだんポップスから歌謡曲よりになってくる感じがするのですが、3枚目の良さがわたしにはまだよくわからないです。(笑)
あ、ドーナッツソングは好き。
2枚目までは色々実験的なこと(といってもポピュラーミュージックの範疇で)をやってみてるのですが、それが全部、時代より早すぎるんです。
3枚目になると、そういうのがなくなってきちゃうので、わたしとしてはちょっと残念。
で、普通に聴くなら通常盤でいいかなって思うんですが、初回版にはボーナス盤の中に山下達郎さんがKinkiKidsに書いた「硝子の少年」を山下達郎が歌ったデモ版、っていうレア音源が入っています。
OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜(初回限定盤)
「硝子の少年」を山下達郎が作った、っていうことも、最近まで知らなかったんですが、これが面白いんです。
kinki kidsに書いた「硝子の少年」を山下達郎が歌ってる、これが何とも言えないメロウな感じ。
それでこれの何が好きかって、バックトラックをイヤホンで良く聴くと、ダブテクノみたいなことやってるんですよね。
アイドルに書いた曲なのにダブテクノってマニアックなことやってる(笑)
kinki kidsの「硝子の少年」はもちろん聴いたことあります。
でも、テレビでkinki kidsが歌ってるのを見たりしてただけで、CDとかイヤホンで聴いたことはなかったんです。
山下達郎がこの曲を歌ってる、っていうのも面白いんだけど、イヤホンで聴くとバックトラックから聴こえる「チキチッ」っていうサンプリング音が気になって気になって。
ジャニーズとダブテクノっていう組み合わせが衝撃的。
ただ、わたしが聴いたことがあるダブテクノの中ではちょっと音が雑っていうかちょっとチープなのかなって感じはあるんですが、
達郎さんもこの曲の仕上がりが不満、って言ってるらしくて、それはもしかしたらこのサンプリング音のことなのかもかなって気もしています。
で、これ聴き終わるともう一回リピートしたくなるんです、なぜか。
それは多分「チキチッ」のせいなんです。
ダブテクノ、って、なんかもうちょっと聴いてたい、って気にさせる音楽なんです。中毒性が高いというか。
そういえば、ダブテクノに歌が乗ってるっていうのもあんまり聞いたことないし
(ah とかuh みたいな声が入ってるのは聴いたことあります)
山下達郎が歌うと、kinkikidsが歌ってる時聴こえて来なかった歌詞が響いてきたりします。
この「チキチッ」のせいで終わった時に「え、もう一回聴きたい」ってなるから、歌ものにダブテクノを取り入れてみる、っていうのも面白いんじゃないでしょうか。
ただ、達郎さんでさえ満足いくものが出来なかったらしいので、付け焼き刃でできるものでもないかもしれないですが・・・。
ちょっとダブテクノと近いことしてるかなって人をあげるとしたらD.A.Nかな。
こんな感じ。一曲が長いのも似てる。
ダブテクノはドラムの音はしなくて、打楽器の音がもうちょっとシルキーな感じだったり、ぼかした音になってるので、もしドラムがシルキーだったらダブテクノに近い。
そういえば、D.A.N.のMVに小山田圭吾の息子の小山田米呂がキャストで出演しています。このMVも映画みたいで。
D.A.N. - SSWB (Official Video)
髪型がセンターパートのツーブロック(ショートボブみたいな髪型)の子が小山田米呂だと思います。かわいい。
小山田にはあまり似てなくて母親似みたいね。
(小山田も若いときはかわいかったんだよおおお)
あと、達郎さんにはちょっと面白いアルバムが出ます。
これの2は聴いたことあるんですけど、山下達郎の夏の名曲を、小林克也のDJで繋ぐ、っていう企画盤みたいなものです。
DJっていうのはクラブじゃなくてラジオの方の。
ただ、2は山下達郎非公認だったのですが(大人の事情ってやつで元いたレコード会社が遺産を利用して勝手に作ってしまったらしい。版権を持ってるから合法ではあるんだと思いますが、コアなファンの皆様からは敵視されているアルバム。でも選曲のセンスはいい)
それが晴れて公認でリマスタリングされるみたいです。
選曲は山下達郎夏のベストアルバム、っていう感じなのですが、ベスト盤とどう違うか、っていうと、ベストアルバムって、名曲が、これでもか、って詰まってるわけですよね。
だからベストアルバムには「間」がないし、聴いてて疲れることも多いです。(わたしの場合)
アルバムだと「捨て曲」って呼ばれる曲も、息抜きの役割もあったりするかな、と思っています。(捨て曲があるより、インストゥルメンタル入れる方が好きですが)
で、これは選曲がベストアルバム的ではあるんだけど、曲と曲のあいだに「間」がある。
小林克也のDJが英語なので何言ってるのかはわからないけど(曲紹介してるんだな、っていうくらい)
曲と曲の間をトークで絶妙につないでくれるので、名曲がこれでもかとぎゅうぎゅうに詰まったベストアルバムよりこっちの方がさらさらと聴きやすい、という違いがあります。
CMなしのハイテンションな英語のラジオから山下達郎の曲が流れて来る感じ、って言ったらいいかな。