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コーネリアス新曲「あなたがいるなら」聴いてみた

Constellations Of Music

今年小山田圭吾コーネリアスとして、久々の新曲をリリースしました。 
 
「あなたがいるなら」というタイトルで、コーネリアスとしては珍しく歌詞のある曲です。(作詞は坂本慎太郎
 
詞の内容は「あなたがいるならこのよはまだましだな」と言う曲で、徹底的にアンチヒューマンでやってきたCorneliusが、人恋しさを歌にしているわけです。
コーネリアスとしては新境地。
 小山田の声を聴けるのも嬉しい。
 

 

 

曲は ズン、 ドッ、 ズン、 ドッ というリズムで始まり、
ものすごくゆっくりしたテンポで、心地よい、浮遊感を感じさせるサウンドに繋がります。
「音」と「音楽」の中間のような感じです。
 

 

 

 
歌唱も「あな/たが/いる/な/ ら」といった感じで、言葉も分解されています。
歌詞を歌として聴くのではなく音として聴く感じ。
 
でもちゃんと意味もあって、Corneliusらしくない、せつない、どきどき、そわそわ、といった、人間らしい感情を表す単語が並びます。
 
さらにこれを最後まで聞いてみると、小沢健二へのラブソングに聞こえなくもありません。
 
歌詞の中に
「ほらねまた誰か君のうわさしている みんな君を好きなんだ」と言うフレーズがあります。
 
これは小沢健二のことを言っているのではないかと思われても不思議ではありません。
 
「なぜ みてるだけで いるとわかるだけで 声を聞いただけで なぜ わけもなく せつない」
 
まじ切ない。
 
小山田が「今夜はブギーバック」の小沢健二のモノマネのような歌い方をしている曲がある、という記事を書きました。
 
そう考えると、悪意のあるものまねのように見えるあの歌い方も、やっぱり小山田圭吾小沢健二に対する屈折した愛情のように思えてくるのです。
 
「あなたがいるなら」は、アナログレコードのみでリリースされていますが、
(これを不思議がるリスナーも多いようで)
6月に出す新作アルバムにもこの曲が収録されます。
 
すごく楽しみ。
 
それにしても同じ年に久々に(しかも10年単位ぶりで)新作出す二人ってどうなんでしょう。
 
今年のフジロックも、小沢健二コーネリアス、同じ日なんですよね。
小沢健二の方は「フリッパーズ再結成とかはありません」って宣言していますが。
 
小沢健二はこれ聴いても何とも思わないでしょうか。
 
なんだか疎遠・不仲といっても小山田の片思いみたいで、またフリッパーズやって、なんて言わないから、仲直りくらいしてくれないかなと思ってしまいます。
 

 あ、新曲CDのジャケット、よく見るとエロくないですか?困った。

Mellow Waves

Mellow Waves

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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