はじめてのミセスグリーンアップルの歌詞と声を聴いたレビュー(花王メリットCM曲)
はじめてのMrs.Green Apple っていうのを聴いたのですが
これまでの曲を集めた入門編。
ベスト、っていわないところがいいね。
曲はポップなロックです。
そして、聴いてる人を応援している曲が多いんですよね。
(入門編なので、このミニアルバムがたまたまそういう曲を集めたものなのかもしれないけど)
声聴いて若い、と思っていたのですが、歌詞に
先生でも何にも知らない
って出て来るから、もしかして、すごく若いのかな?と思ったら、
作詞作曲してる人が思った以上に若かったです。20歳。
っていうことはぼくのりりっくのぼうよみの1こ上くらいかな。
ぼくりりが早生まれだとすると、同学年の可能性もあります。
それで、歌詞はこういう感じなんです。
哀しみには非は無い
誰にも話す気はない?
だけども話してよ
僕には話してよ/speaking
・・・ すごい。何が凄いかって、
哀しみには非は無い
って、この歌詞は、村上春樹が「壁と卵」っていうスピーチで言ったこと同じことを、言ってしまっているんです。
しかもたった一行で。
さらに、誰にも話したくない、話せないかなしみを僕に話してよ
つまり、聞くよ、って言っている。
それで、実際この歌手本人が聞くわけにはいかないけど、この曲を聴いた人は、この歌詞に救われることも多々あると思うんです。
・・・これは、音楽の力をよく知ってて、それを上手に利用しているな、と思うのです。
とても再生回数が多いです。
この曲でメジャーデビューしたのが2年前くらい。(早い)
それもぼくのりりっくのぼうよみと同期なようです。
結成が2013年、ってSuchmosと同じ頃。
「はじめてのミセスグリーンアップル」の中には、高校生の時に作った曲もあるっていうことですよね。
これがそうみたいです。
歌詞はこんな感じ
貴方は優しさで
傷を負う日もあるけど笑って
でも貴方の微笑みだけじゃ
救われない世界が心底嫌いになりそうだ
<世界が心底嫌いになりそうだ> っていうのは、世の中に中指立ててるようでいて、実はそうではないような気がします。
<貴方は優しさで傷を負う日もあるけど笑って>
やさしい人(繊細な人)が傷つくことが多い世の中だけど、そういう人に笑ってね、と語りかける。
<でも貴方の微笑みだけじゃ救われない世界が心底嫌いになりそう>
つまり、さっきの村上春樹の「壁と卵」と同じことを、ここでも言葉を変えて言っているみたい。
貴方はその傷を
癒してくれる人といつか出会って
貴方の優しさで
救われるような世界で在ってほしいな
高校生なんて普通は自分のことで精一杯ですよね。
(普通じゃないから本気で音楽やろうとするんだろうけど)
人の心の平和と、世界平和を同時に願っているわけで、それが通り一遍の表現っていうわけでもないっていうところが、ちょっとすごい高校生だなあと思って。
歌詞の書きかたの特徴として、中性的な感じ。
男の子が書く主語として「僕」は普通ですが、「私」のこともあり、あなたを「貴方」って書いたり、語尾には「〜だわ」とか、「〜よね」っていう言葉の使い方をします。
歌い方も、割とウィスパーな感じで、歌詞とあいまって、あれ、ここ女の子が歌ってる?って思ってしまう箇所もあったりします。
声域が高い人なら他にもいるけど(小田和正とか)ウィスパーボイスの男性ロック歌手って、いたかな?
あ、ヘビメタに傾倒していた頃のCornelius小山田圭吾とか近いかもしれないか。
でも小山田と違うのは、ウィスパーではあるけれど、ロック歌手らしくシャウトすることもあり、囁いたり、おどけたり、可愛らしくしてみたり、色々変化つけて歌ってて、
椎名林檎が曲によって色々歌い方を変えるけど、それを同じ曲の中でかなり緩急つけてやっている感じです。
曲によっては、同じ曲の中でもシャウトしたと思ったら女の子みたいに可愛らしく囁いたり、ってことをするので、聴いてて不思議な感じ。
で、このミニアルバム(新譜じゃないし、こういうの何ていうのかな)の作りなんですが良くできるなと思います。
最初のstartって曲がファーストアルバム(EP)のリード曲で、ドラムロールが鳴って、さあ始まるよ、って感じが出てます。
雰囲気としては、楽しいし可笑しい。
歌詞もポップな決意表明です。
明るいメロディーと、パッパッパ、とか、チャプチャプチャプ、っていう擬音語が耳に残るけど、雰囲気に反して内容は結構深いことを言っているみたいです。
なので詳しくは後で書くかも。
この曲がメジャーデビュー作の最初の一曲目でもあるみたい。
この動画もうすぐ700万回再生に届きそう。見てるのは中高生かなって印象です。
コメント欄がなんとなくなんとなく若さあふれる感じで。
難しい歌ってこんなに再生回数伸びないよね。
だから<敢えての策略なのら。ララララ> は当たってる、といえるのではないでしょうか。
(メッセージまでは伝わってるのかはわからないけど)
これは約2年前に出した曲なのですが、今年になってCMタイアップが付きました。
これ。
花王 メリット 夏を洗え!篇 30秒 CM 田中麗奈 吉沢悠
夏歌なんかが入りまして
Mrs. GREEN APPLE - サママ・フェスティバル!
最後の曲が庶幾の唄、っていうんですけど
(わたくしにはこの漢字が読めませんでしたよ・笑
なので調べました。
しょき、か、そき、って読むみたい。どこで知ったのかなこんな言葉。
愛読書が辞書って人かな。辞書でも大辞林と難読語辞典にしか載ってないっぽい)
意味はこいこがれる、って言う意味だけど、ラブソングではありません。
この曲は
では、また会いましょう
っていう歌詞で終わります。
だから、初めて聴いた人、よろしくね、また会いましょう、って聞こえるし、ミニアルバムとしてすごーく良くまとまっています。
それはいいんですが<では、また会いましょう>って歌ったあと
「あン」みたいな声入れてるんです。
他の歌でもそういう歌い方する箇所があります。
映像でみると普通の(ちょっとおどおどした)男の子に見えるんですけど、マイク持つと人格変わるタイプなのかしら。
面白い曲もありました。これ
ラブ方面の曲ですが、普通じゃないです。
あの朧げな笑顔には真意などなくて良いわ準備なら出来て居るよ
曖昧な表情、仕草が相まって奮い立たせるその吐息など
全部わかってはいるのにどうして貴方の貴方の虜なの
女の子っぽく歌ってるところと男の子っぽく歌ってるところが混ざってます。
ちょっとこれ何の歌よ。(笑)
包まって隠れて愛であって
熱しちゃうよね
鳥(つぶやき)に居場所を求む様な
童(がき)に用は無い
「初心よ 初心よと」
泥沼Thinking time
だから、これスピッツのホタルとか、ぼくりりのshadowとか、sumikaのsaraみたいな感じで、さらに複雑に書いているので、もっと別な意味がありそうな、相当意味深な曲だと思います。
ここに書いてない歌詞を見るとさらに謎が深まるので、ぜひ歌詞をご覧ください・・。
アルバムだとこの曲は
Mrs. GREEN APPLEっていうのに入っています。
- アーティスト: Mrs.GREEN APPLE,大森元貴,中西亮輔
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2017/01/11
- メディア: CD
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このミニアルバムに集められた曲は割と明るい感じのものばかりなので、入門編として良くできてるし
実際過去作まで掘ってしまったわたしがここにいます。
作詞作曲者のクレジットは全て大森元貴です。
・・・珍しく覚えた。全部同じ人だったから。
また最近若いのにやばい人がいるなあと思いました。