Suchmos[arlight/alright]歌詞の意味と新曲OVERSTAND比較/ジャミロクワイVirtualInsanity歴代CM
SuchmosのYONCEが、今年のインタビューで、「みんなで一緒にハッピーになるのは無理。でもそうなる流れは感じる、今は波乱が起きそうな状態だけど、何かの反動で一気に変わる気がすると俺は思ってる」ということを言っています。
それが如実に出てる曲が(「aright」/「THE BAY」)です。
インタビューでYONCEがこの発言したのは今年なんだけど、曲にしてたのはもっと前なんですね。
今記事書くので聴こうとして気がついたけど、最初、alrightでMacのiTunesの中調べたら、なくって、どこいった!?って焦ったんだけど、arlightなんだね。
で、iTuneストアだとAlrightに直ってる。
arlightってiTunesに読み込まれただけで手入力したわけじゃないです。
arlightって何よ。タイトルのオリジナリティーがやばいでしょ。
I say I know I can do that It's All right
信じてやまない everything's gonna be alright
意訳
俺は言いたい、俺が世の中万事快調に進むってことをわかってるって
みんながハッピーになれる、そんな世の中になることを信じてやまない。
上記の発言は、発言だけじゃなくちゃんと歌詞にしてたんですね。
しかも1年以上前に。
まだ成功者っていえない、これからデビューっていう時期によくここまで言えたなと。
首を落として満足ならやればいい
ミサイル落として満足ならやれよ
この歌詞も、首を落とす(IS)のもミサイル(アメリカのISへの報復?北の将軍様のこと?)もやりたきゃやれよって、かなり過激だな、と思ったんだけど、
何かの反動で一気に変わるから、どうせなら行くとこまで行けばいい、
それも世界が良い方向に向かうために必要なプロセスだ、っていうこと言ってたのか、ってちょっと納得しました。
マホメットは誰も救わないのか?
ジーザスに祈れば救われるのか?
ジーザスはキリスト教、マホメットは、イスラム教だけど、
ここではおそらく、キリスト教=欧米先進国
それに対する違う文化圏の価値観との対比として使われてるかなと思います。
ここは、今の世界は欧米の一部の国がコントロールしていて、それが正義みたいに見えてるけど、それっておかしいだろ
彼らはジーザスに祈って幸せになったか?
今の世の中見てたらそうでもないだろ、っていうことを言ってると思います。
小沢健二も、今は欧米(日本も含めて文明化された資本主義社会)が世界の中心みたいな見方になってるけど、第三世界を色々旅してると、そういう暮らしの方がむしろ異質、ということを言っていますね。
(我ら、時)
それに気づくことが大事、と。
(流動体について)
お前の基準に 踊らされたくない
踊らせるなら 俺がやりたい
「踊らせる」は、ライブで観客を踊らせるのと、世の中を踊らせるの2つの意味をかけてますね。
こういうことをストレートに言っちゃえるところが潔いと思う。
(で、最近の発言聞いたら潔くなくなっていた。)
吐き出す場所は ここぐらいしかないだろ
ここは、少数派の人に対してのメッセージかな。
今の世の中に対して懐疑的にな気持ちを持ってる少数派の人に対して、鬱憤溜まってるだろ、吐き出しちゃいなよ、ここなら言ってもいいんだぜ、っていうメッセージかな。
一度気づくと、世の中色々おかしいことにもどんどん気づいてしまう。
もう君はそれに気づかなくていい、って言ってるのがtofubeatsの
これも非常に考えさせられる、ダンスミュージック。(謎)
後で書きます。
Suchmosの新曲のOVERSTANDにも、arlight的なメッセージはほんのり感じます。
でも、こんなに鬱憤たまってる感じじゃないんです。
すごい素直で、期待に胸が震える感じ。
やはりメジャーデビューは人を変えるのだろうか・・。
OVERSTANDには、二つの意味がある、一つは、「出過ぎる」。
もう一つは、「完全に理解する」。
そして、YONCEの真意は後者にあるんじゃないか、っていう話をしたと思います。
で、「完全に理解している」って言うのは一体何をか、っていうと、そういう世の中になる、ってことを、ってことじゃないかなと。
I say I know I can do that It's All right
信じてやまない everything's gonna be alright
最初に和訳した arlightのこの部分です。
俺は言いたい、俺が世の中万事快調に進むってことをわかってるって
みんながハッピーになれる、そんな世の中になることを信じてやまない。
OVERSTANDで対応する歌詞はここ
I&I overstand yeah
I&Iっていうのは、Iとyouに区別はない、つまり人類皆手をつなげる、っていう意味もあるみたいです、ラスタ用語で。
だからOVERSTAND好きなんですよね、WIPERより。
OVERSTANDからは色んな意味が読めるけど、それが全部素直で明るくて希望に満ちてて。それでいてちょっと揺らぎがあって。
(そして素直なYONCEの発言もメジャーに行ってから変わってきてるんだよね・・・)
OVERSTANDは出たとき一回さくっと解説してるけど、後で全解説しようかな、と思ってます。
(WIPERは、前回書いた以上に言うことないかな。)
Suchmosの歌詞、短いっていうか、2番、3番、とかなくて後は繰り返し。
後は気持ちよく揺られてください。
金が全てだ 働けアリンコ
これは前書いたと思うけど、YONCEの仕事先が潰れて失業中に「働け」って言われたことに反発して出て来た歌詞。
働けアリンコも、先に言われたことに対する反論で、単体で貶してるわけではない。
「金は全能か?」は東京事変の「キラーチューン」の歌詞と似てるところがあります。
(贅沢するにはきっと財布だけじゃ足りないねだって麗しいのはざらにないから罠にご注意)
だからSuchmosというかヨンスと東京事変(もう解散したから歌詞書いた椎名林檎)も割と考えとしては近いところにいると思う。
Suchmosも音が気持ちいいことを優先していて、聴く方もそれを求めてるけど、中身は良く見ると結構骨太。
戦争とか平和とか歌詞に入ってるとノれなくなるから、嫌だっていう人もいるし、私もそう思わないことはないです。
ラジオでメンバーが「歌詞の毒に気づいてない人多いよね。」「うん」「それでいいんだけど。」って話してて、
(誰が言ってたか不明。)
どっちも本当だと思います。
だからNulburichが出てきて、一瞬Suchmosっぽい、むしろこっちのが洗練されてるし聴きやすい、株奪われるかって思ったけど、
やっぱり全然違いました。中身が。
(っていうかNulburichって覆面だし、そもそも中身がわからない・・その都度メンバー変わるらしいし)
洋楽だと結構、戦争とか平和とか政治とか宗教(神・キリスト)が歌詞に入ってるんだけど、日本だとまずやらない。
それがJ-POPの特徴であり、ヤワいと言われる理由でもあるらしい。
洋楽聴いてる人でも、全部和訳して聴く人ってそんなにいないよね。
多分音として聴いてると思う。
(そうじゃなかったら音楽聴くっていうより原書で詩集読んでる感じになると思う)
ラブソングだったら全人類共通言語みたいなものだから、なんとなく言ってることわかるけど、社会、政治、キリスト教関係の話って共通じゃないから、なかなか意味がわからない。
そもそもポピュラー音楽の8割9割がラブソングっていう説もあります。
ジャミロクワイの「Virtual Insanity」だって日本でも結構流行ったけど
Jamiroquai - Virtual Insanity (Official Video)
この世界は仮想狂気だよ、なんでも食べちゃう人間おかしいって歌ってる。
このMVがCMでこうなっちゃう・・・。
これだってCM(これだけじゃなくて数社で使われた)で歌詞の意味と全然違う使われ方してたし、
キリスト教思想が入ってるから、意味までわかって聴いてた人は少ないと思います。(私もそう)
だからSuchmos(ヨンス)みたいに日本語でそういう歌詞入れちゃうのって日本のポピュラーミュージックの中ではかなりロックっていうかパンク。
GAGAも意味不明だと思ってたけど、arlightとちょっと似てる。
でもYONCEほどの確信持って信じてはいないみたいですね。
どっちかっていうとそれに懐疑的。だけど話は合わせてる、っていう感じ。
だからお腹の中にあることはそんなに一枚岩でもないかもしれないな、この6人も、ってちょっと思っています。
OVERSTANDの歌詞は1回がっつり解説しようかな。
Virtual Insanityも説明したほうがいいのかな。昔の曲だしもういまさら、って感じもしなくもないのと、英語がめんどいな。
結局やりました。
そしてVirtual Insanityリバイバル
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