ぼくりり裏「BeNoble」歌詞解説3「Be Noble(re-build)」詳細&Noah's Ark裏テーマプレイリスト
ちょっとぼくりりの話が続いてるのにはわけがありまして。
あと、星つけてくださった方、ありがとうございます。
頂いた後、どうしたらいいのかがよくわからなくて(はてなにコメントができるようになるとか書いてあったけど、できなくて)書くだけで精一杯って感じで・・・すみません。感謝しています。
ぼくのりりっくのぼうよみBeNoble(re-build)の歌詞を聴く
ぼくのりりっくのぼうよみ(以下ぼくりり)の「Be Noble」の歌詞の裏の意味解説をこちらの記事でしました。
の詳しい(すぎる)解説はこちら
「Be Noble」は「ノアズアーク」にも入っていますが、「Be Noble(re-build)」は、シングルカットされたEPの方にだけ入っています。
違いは前回の記事にも書きましたが、「Be Noble」にあった歌詞が削られている部分と、「Be Noble(re-build)」で書き足されている歌詞があります。
その書き足されている歌詞が良かった。
なので、その歌詞も詳しく解読してみよう、というのがこの記事です。
最後に、裏解釈(?)をストーリー順にプレイリストにしたものを載せておきます。
ちょっと聴いてみよう。
「Be Noble」では、決意と喪失の怖れとの間で葛藤している歌詞が入っていた箇所が、こう書き換えられています。
淡くなる祈りの青 絆されて混ざり合う
この表現、とっても美しいなと思います。
祈りに「青」っていう色をあてて、祈りが届かず周りと混ざり合って淡く消えそうになっている、と表現しています。
褪せることのない願い
残酷なほど美しいと
思えてしまったから 未だここで
祈りは消えそうだけど願いは消えないまま残っていて、
その残酷さすら美しいと思えてしまった。
それにほだされて、まだここで生きて行こうと思う。
「絆される」の使い方面白いなって思いました。
で、書き足されている箇所がこちら。
変わらない世界ごと
認めて生きる他無いと知った時に
色が灯る
ここもすごく良いよね。
「ぼく」は他人や世界を変えることはできない、ということを何かを通して知ります。
それを認めて生きるしかないんだ、ということを理解したとき、世界はまた色を持って見えてくる。
景色が変わるその予感が
明日を知りたいと思わせるよ
目に見える景色が変わる予感が、もっと未来を向いていこうという気持ちにさせてくれる。前向きになっています。
明日を知りたい、っていうのがすごく現実的。(いい意味で)
「Be Noble」は、決意と喪失への怖れの間で揺れ動いているのですが、
こういったフレーズが入った「Be Noble(re-build)」は、より決意を持って自立する、という歌に聴こえます。
「色が灯る」とか「景色が変わる」っていうのは「ノアズアーク」の「after that」とちょっと似ているけど、「after that」は大洪水が起こってもなぜか助かっていて、いつのまにかまわりの景色が変わって生きやすい世界になっちゃうんだけど、
(本来はこういう意味じゃないはずだけど、ぼくりりが書いた歌詞みるとこう見えてしまう)
こっちは、ちゃんと現実を受け入れよう、っていう決意に見える。
ここも書き足されている歌詞。
降りしきる雨の中
視えない白に手を伸ばす
次第に薄れる光 散って消える
「 降りしきる雨の中」ってあるので、「唐突に投げ出された」「変わらない朝」が雨だったのかな。
「視えない白」は「祈りの青」と対になってる。
祈りの青はみえない白と混ざって消えちゃいそうなんですね。
それが美しくてほだされちゃう。
nowhere to go, I gotta beat my heart
行き場がない、でもビートを打たなきゃ(動かなきゃ)
「儚き運命(さだめ)を拒むため」はちょっと自分に酔ってる感じがしなくもないけど、いいか。
「Be Noble」のEPだけ聴くと、すごく立派な決意をしてるしっかりした子、と思うんだけど
「ノアズアーク」はタイアップの映画の主人公みたいなモチーフがないから、最初に決心したことがだんだんぐだぐだになってしまう、ぼくりりの内面が見えてきます。
そこが人間らしいっていうか、ぼくりり聴いてて、面白いなーこの子、と思うところでもあるんだけど。
シングル数曲だったらかっこいいとこだけ見せられるけど、アルバム1枚、大作ってことになると、やっぱりかっこいいところばかり見せられない。
選んだテーマが、今のぼくりりが扱うにはちょっと荷が重すぎたかもしれないです。
作ってる本人がテーマを扱いきれなくなってて「まだ子供でいたいよー」って声もきこえてくる。
ラップって言葉数が多くなるから、余計そういうところが出ちゃうのかもしれない。
で、こういう立派な決心した2ヶ月後に「つきとさなぎ」って落ち込んだ曲出しちゃうんです。それがこの子の謎だったんだけど、最近やっと原因がわかって、今度ちょっと書きます。
Be Be Noble裏テーマプレイリスト
比較のため3曲入れて聴き比べてたのですが、これに
2曲追加すると、「失恋、自立、解放」っていう裏テーマが聴けます。
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「Be Noble」
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「Be Noble(re-build)」
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「Shadow」
この3曲をiPodで一緒のプレイリストに入れてどこが違うか聴きながら書きました。
これに
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「在り処」
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「After That」
を加えると、道ならぬ恋からの、自立、解放、をコンセプトにしたミニアルバムみたいな感じなります。
曲順は、
- 「Be Noble」
- 「Shadow」
- 「在り処」
- 「Be Noble(re-build)」
- 「After That」
にしています。
さらに「SKY’s the limit」を入れてもいいです。
曲順は、
- 「SKY’s the limit」
- 「Be Noble」
- 「Shadow」
- 「在り処」
- 「Be Noble(re-build)」
- 「After That」
こうすると、パーティーで出会い、これはきっともう運命「SKY’s the limit」が
実は道ならぬ恋「Shadow」
苦悩・葛藤「Be Noble」
失恋、どん底「在り処」
自立「Be Noble(re-build)」
解放「After That」
というストーリーが浮かび上がってきます。
これで26分、曲のイメージも歌詞も「在り処」以外前向きな感じなので聴きやすいです。
(「在り処」を抜いてしまうと起承転結の転、スパイスがなくなってしまう感じ)
ぼくりりも「ノアズアーク」をもうちょっと寝かせて、テーマをこの辺にしておけばよかったのかもって気もしました。
「shadow」なかなか良くできてるし。ただ「ノアズアーク」はこれを今年始めに出してくれたことにも意味があると思っているので、未熟なままでもよし、誤解する人がでてこなければ。
ぼくりり単体でもいいけど、MondoGrosso(満島ひかり歌唱)「ラビリンス」を混ぜると、男目線、女目線が入れ替わるストーリーができて演劇聴いてるみたいになってなかなか面白いんです。(相手女優さんだし)次回そのプレイリストを書きます。