ホンダ車グレイスCMがヴェゼルの二番煎じになっている件2,と山下達郎とシティポップと車に合う音楽
車のCM曲からの話の続き。今なぜか山下達郎さんの40年前のアルバムがファンキーって話になってます。あとシティポップはなんぞやとか、CDがなくなるかも、ってアーティストが感じてる、ソニーでアナログレコードが再生産されるようになったニュースとか。
ここから読むと意味不明だと思うので、 前回がまだの人はこっちを先にどうぞ。
車のCMって、使用する音楽のウエイトがかなり高いはずなんですよね。
だから、
こういうのを再発掘してくれたら頭下げます。
これは山下達郎の売れた曲
(リリースは1980年だけど、かなり後になって、木村拓哉のドラマの主題歌になったのでその時知りました)
(草野マサムネの声好きではあるけど、イヤホンで聴き続けると頭が痛くなることがあるのですが。同じ高音が美しいボーカルである山下達郎の声に不思議とそれはないんです。)
はオープンカーでどこまでも走って行けるみたいな気持ち良さ。
この曲がシティ・ポップの先鞭を切った、とも言われているみたい。
シティポップの系譜、っていうのは一旦途切れて、今またシティポップ、って言われてるグループが色々出てる。(シティポップっていう定義がまたよくわからないんだけど)
この曲は今シティポップって言われてる曲と一緒に聴いて何の違和感もない、
それどころか、洋楽の要素混ぜてそれを圧倒するような歌唱力で歌ってくれる。
(はっぴいえんどが今のシティポップと似てる、って言われてるみたいですけど、はっぴいえんどは、このアルバムの山下達郎や今のシティポップって言われてる人たちの音よりだいぶ牧歌的な感じがするんですよね。
だからルーツではあるかもしれないけど、個人的には今のシティポップと、
はっぴいえんどは、イコールではないかな、って気がしています。)
Ride on time って車のCMにぴったりだと思うけど、未だ車のCMには使われてないみたい。
これに入ってます。タツローさんが丁寧にノイズを取り除いて作ったベスト。
OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜(通常盤)
- アーティスト: 山下達郎
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2012/09/26
- メディア: CD
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(画像がゆるキャラ化してジャケットが昔に比べてマイルドになっている)
シュガーベイブ、っていう、山下達郎が大貫妙子と一緒にやっていたグループ時代の曲から入ったベスト盤。
いちおう年代順に並んでるんですけど、山下達郎は、初期の頃がとんがってて(当時山下達郎のレコードは東京周辺でしか売れない、つまり90年代の渋谷系みたいな感じだったらしい)
時間が経つにつれてだんだんポップス化して歌謡曲化してくる感じがしました。
JRのクリスマスエクスプレスCM曲のクリスマス・イブはもちろん入ってます。
でも、クリスマス・イブを、CMで使われてる部分だけじゃなくて全部聞くと、スキャットでダバダバするのを多重コーラスでやってるのがわかります。
このベスト盤も、山下達郎が、もうCDっていうパッケージが終わる、売り切りじゃない、入荷待ちになった時再生産が出来る状態でベスト盤を出すなら今しかない、と思って出したのが2012年というタイミングだった、って聞きました。
あとは最近の曲から、ってことならサニーデイサービスのポップコーンバラードの中からどれかとかどうでしょう。
これ、配信だけなんですね。しかも22曲っていう凄いボリューム。
CDはプレスしてない。そういう予定もない。
で、MVにはお金(ここには頭脳センスを含む)をかけてる。
山下達郎はCDってパッケージがもう終わる、って予感を感じて、今がそのタイミングだろう、って思ってCDでのベスト盤を出したし、
小山田圭吾は未来の人に届ける音楽はアナログで残した。
サニーデイサービスは、今回の方法をもってCDって媒体をもう捨てた(見切った)のかもしれないです。
あとtofubeatsの
FANTASY CLUBも車と相性がいいし、本人若いけど、作品は大人の鑑賞にも耐えますよ。
このアルバムの話後でちゃんとします。(「CHANT#1」「CHANT#2」っていう面白い曲があるから)
コーネリアスの夢の中で、とか(運転しながら夢見ちゃってるけど)
Mellow Wavesシリーズの記事は次これについて書きます。明日にでも。
っていうか、(今車のCMの音楽の話に戻ってる)出来合いを探してくるんじゃなくて、「これは」と思うアーティストにタイアップでちゃんと依頼してもいいのに
やっぱりグレイスはエコカーだから、CMのこだわりも、エコであることを追求したんでしょうか。
でも、グレイス、ってネーミングしてる時点で、高級感意識してるのはわかるし、実際に決して安い車ではない、と思うんだけど、感じるのは二番煎じのチープ感なのです。
途中から、40年前の山下達郎さんがファンキーとかCDってメディアが終わるって感じてるアーティストが複数いるな、とかそもそもシティポップって何、みたいな話になりつつ、
結論としては、最近のCM作る人のセンスがよくわからないな、ということです。
アナログレコードが復権してる、そのニーズに応えてソニーがアナログを再発することになった(っていうニュースがあったの)
ってことは、音楽に微妙なものを感じることやそれを好む人が増えてる、ってことでもあると思います。
なのにCMはどんどん大味になってきて、それが消費者のニーズに合わなくなってる気がしました。(CMが定型化してきて、パターンが見える。つまり、白ける)
このCM担当者が 「大人=鈍い」って考えてる、ってことならそれはそれで納得するんです。
でも「大人」は、昔の良いCMも、多感な時期にいっぱい見てきてるし、90年代、って音楽が豊かだった時代も多感な時期(じゃない人も含めて)体験してるんですよね。
はあ。もうちょっと平和な記事書きたいな。