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ぼくのりりっくのぼうよみ裏「Be Noble」歌詞解説1(2つの意味)

Be Noble

ぼくりりの「Be Noble」については以前、アルバム

Noah's Ark

の記事の中で書きました。

 

piria.hatenablog.com

 

 それで、この歌詞には別な意味があるから後で説明するね、っていうその話を今から(やっと)書きます。

(だいぶ遅くなった・・・)

 

以前、ぼくりりの「Noah's Ark」に入っている「shadow」は、ちょっと色っぽい歌らしい、具体的に言うと、火遊びのつもりが道ならぬ恋に本気になってしまい、でもそれはやっぱりつらくなってきて、ぐるぐる繰り返すだけの関係に終止符を打とうとする心情を歌った歌、ということ。

 

piria.hatenablog.com

 

 

piria.hatenablog.com

 


ついでに、Mondo Grossoの「ラビリンス」(満島ひかり)と一緒に聴くとさらに面白いよ、ということと。

 

piria.hatenablog.com

 

 とりあえず聞きましょう。

 

Be Noble

Be Noble

 (BeNobleはアルバムNoah's Arkに入ってるのと、シングルカットされたものがあります)

 

Be Noble」は簡単に言っちゃうと自立の決意を歌った歌です。

 で、「自立」には二通りの解釈が可能。

一つは「大人になる」という意味での自立。

 

二つ目は、「失ったものからの立ち直る」、という意味での自立。

失ったもの、って何かって具体的にいうと、失恋です。

その意味を踏まえた上で「Be Noble」の2つめの意味を書いていこうと思います。

 

その後、

Noah's Arkアルバム内の他の曲を混ぜて、

「失ったものからの自立、解放」っていうテーマで並べ替え直してた曲順(プレイリスト)を作ります。

それと、Mondo Grossoラビリンスと混ぜたものと2パターン作ります。

全部で3回、4回くらいになるかな。今回が一回目。3・4回目にプレイリストのせる予定

 

ではスタート。

 

 

Be Noble

Be Noble

 

(虚構の月 照らし出す)
鮮やかな色で輝けないよ
なんて承知の上で敢えて飛び乗る   Game 

解釈
自分は彼女にとって月のような存在で、二人で一緒に明るいところには出られない。
キラキラした恋愛は望めない、それを承知の上で、ゲームのつもりで敢えてそれに乗ってみる。

「虚構の月 照らし出す」ってところがいいね。(ここはエフェクトかけてバックコーラス風になってる)

月のような存在で、しかも本物の月でもなくて、虚構の月。偽物っていうこと。

 

Suchmosのここも似た感じ

 

一度だけ俺を試して

STAY TUNE

STAY TUNE

 

男の子の考えることは割と一緒なのでしょうか。


ラビリンスだとここと対になってます。

しびれたままお互いに帰ろうとはせずに

 

ラビリンス

ラビリンス

 

Be Nobleに戻ると

埋まらない空白を埋めるために来たのに

 ここの部分の歌詞を再解釈します。


最初はゲームのつもりがだんだん本気になってきちゃって、同じところをぐるぐる回るだけで何も進展しない関係が空しくなってくる。
その空しさを解消するために話をしに来たのに、言葉にしたら全てを失ってしまうのが怖くて話を切り出せなくなってしまう自分に対して、それを叱咤し、たきつけている。

 

これは「Shadow」から。
割とわかりにくいところなのでまた解説。

淡い期待の後 洗い浚い吐いた
(中略)
「さようなら」 

shadow

shadow

 

 ゲームに乗ったつもりが、いつのまにか本気になっていて
もしかしたら、と淡い期待を持って気持ちを伝えてみた(洗いざらい吐いた)けど、そこに未来はなかった(変わり果てた明日)。
だっただもうこのぐるぐる終わらない関係を終わらせようと決めて、
心とは裏腹の「さよなら」を言おう(口の端に置いて「さよなら」)という感じ。

 

ここで「Be Noble」の歌詞に戻って


唐突に投げ出された(分からないまま)
衝動で走り出した(変わらない朝)  

 ここもさっき聞いた「shadow」をベースに再解釈します。
淡い期待を抱いて想いをぶつけてみたんだけど、そうしたらあっけなく玉砕。
唐突に放り出された気分だった。
ぼくは特別だと思っていたが、それは幻想だった。(全部蜃気楼と大差ない選民思想
心がつぶれそうで、思わず走って部屋を出た。
いつもと変わらない朝だった。

 

・・・と、まあ、正面から解釈したのと全然違う意味になってしまいます。

これで謎が解けたでしょうか。 

「Be Noble」を単体で聴いたとき意味不明な

「唐突に投げ出された(分からないまま)
衝動で走り出した(変わらない朝)」もこんな感じなら理解できる。
映画のシーンにありそうです。

 

笑えない冗談で終わるのだけは拒んだ

 

ここの歌詞も、「Be Noble」をシングル曲として聴くと意味不明な箇所。
「笑えない冗談で~」は、
「冗談だよ」って笑って済ませて、ずるずる続けることだけはしなかった
Be Nobleって決めたから、自分が自分であるために。(be noble の意味は、気高くあれ)

( Noah's Arkの中で考えるなら、ここでぼくりりが自分が歌にしたことを、後で冗談にはしないよ、っていう意味になる。ただ、この点はちょっと怪しいと思っている)

そういえばこのサイトが全然更新されない。最後4月で終わってる。

 

話戻します。

「What I do without you」「let me know 」は
君がいなくなったらどうしたらいいかわからない、教えて。


「残る瘡蓋 引き剥がして やるせない思いを叱りつけて」は、
それくらい傷も未練はまだまだあるけど、それを引きはがすつもりで前へ進もう。

 

この二つの想いが交互に並べられているので、
喪失感と決意の狭間で揺れ動く心境、というふうに感じられる。

 

「Be Noble」を自立への決意、と普通に解釈した場合「What I do without you」っていうのが不要なフレーズで、「you」は誰(何)なのか、よくわからなかったのですが、これで腑に落ちました。


「What I do without you」と「let me know 」は、歌詞には載ってるんですけど、エフェクトかかって実際にはかなり聞き取りにくいです。

だから、聴こえなかったら聴こえなくてもいい、っていう感じ。

 

「you」を子供の自分、と考えて、少年から大人になる決意、ととることもできますが、それだと「笑えない冗談」っていうのが何なのかわからなくなりますね。

 

次はアルバムに収録されている「Be Noble」とシングルカットされたEPに入っている「Be Noble (re-build)」の違いを書きます。

 

CorneliusMellow Wavesの記事の方がかなり重めなので、こっちはさらっといきたい。

 

Be Noble

Be Noble

 

 

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