ぼくりりのアルバム「ノアズアーク」の歌詞の意味［Liar］編1
ぼくりりのアルバム「ノアズアーク」の歌詞の意味［Liar］編です。
「ノアズアーク」8曲目は「Liar」・嘘つき。
色んな楽器とりあえず鳴らしまくりました的な音で始まります。
7曲目の「Noiseful World」でぼくりりは、感覚を麻痺させて、意味もわからないままこれが幸せなんだ、と思う方法を提示しました。
でもそれでは痛みを痛みと感じなくなってしまいます。
では本当のことは何か、現実を直視するとどうなるのか。
「Liar」でぼくりりはそれを描いているようです。
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ただ、この曲は特に現実をメタ目線で描いてるようでいて、結構ぼくりり自身の心の叫びも混じってるみたいなの。
そういう意味で聴くとかなり面白い曲。
いろんな方向から見て行くとちょっと長くなっちゃうのでこの曲の解説は2回に分けます。
What A fuckin' world How I live in this world?
対訳
「こんなくそったれな世界で、どうやって生きて行ったらいいの？
I gotta fuck it, you gotta fuck it
こんな世界、ぼくがつぶさなきゃ、きみが潰さなきゃ
Whom can I Believe in on earth ?
一体この地球で誰を信じたらいいっていうの？
世の中をなじっていて、でも世界を変えたいと思っている。
それは自分一人じゃできない、仲間が欲しいと思っているようです。
「ぼくがつぶさなきゃ、きみが潰さなきゃ」
これ聴いてるきみも手伝って、って。
そこを英語にしてわかりにくくしちゃうのがちょっと素直じゃないのね。
きっかけすら消え去った we know
疑いの目が全てを飲み込んでしまったようなこの世界で一体何を信じればいいの
信じるきっかけすら消え去ってるって僕らわかってる。
心に飼い馴らした勘ぐり
気を許せばMonthlyで終わる泡沫
（中略）
嘘飛びかった世界 旧態依然
一瞬でも日和れば周回遅れ
この世は嘘だらけで何も誰も信じられない、
まずは疑ってかかり、やっと気を許せると思ったら一ヶ月単位で終わってしまう人間関係
少しでも見逃したら付いて行けなくなってしまうから、必死になって情報を追いかける。
そんな今の人と人の関係、人と情報との関わり方のことかな。
この辺りになると「Be Noble」や「Shadow」「在り処」にいた「ぼく」の心情は消えて現実世界をメタ目線で見ていることになります。
暗闇の中歩く手探り 垂れ流す願望に嗤ったニヒリスト
これは世の中をメタ目線で見てそう言ってる面もあるけど、ぼくりり自身とその周辺のことでもある。
暗闇の中歩く手探りは、ぼくりり自身のこと。
垂れ流す願望に嗤ったニヒリスト、は、自分のやりたいことをどんどん呟いてるぼくりり自身と、何もできない奴らがそれを笑う、という構図。
全部くだらない これは歌詞に意味がある歌じゃない
これは歌詞に意味がない雰囲気のいい歌を否定してるともとれるけど、多分自己否定。
だけど先に自己否定することで自分を防御してる感じのそれ。
なんでかっていうと、まあ、続きをどうぞ。
嘘つき（Liar）なのはぼくりり自身ってことがわかってきます。
叶うことのない理想歌う 締め直せよ頭の蝶番
結構辛辣ですが、
このアルバムの最後の曲がある意味理想を歌ってるから
これはたぶん自分自身に言ってる。
枯れた涙は誰のため 変わり果てた姿は誰のため
うつ状態になるとこんな感じになりますけど、ぼくりりはそうなってはいないですね。
「こういう大人多いよね」って言ってる。
だけど、ちょっと違うのがここの歌詞
この世界はただの飾り物 幸福は転落を想起
メタ目線なようで、ぼくりり自身のことでもある。
華々しくメジャーデビューした自分が虚飾の世界にいること、今の状態は音楽というやりたいことが早くから仕事にすることができて、幸福と言えるけど、それっていつまで続くの、という先が見えない心情も伺えます。
それが不安だから大学行くんだろうしね。
幸せになったと思っても、その後に悪いことが起きると考えてしまうのはネガティブ思考
なので、ぼくりりが自分は根がポジティブと言ってるのが本心なら、これは自分のことではないですし、
これがぼくりり自身のことなら、自分は根がポジティブと言ってるぼくりりは嘘（Liar）ということになります。
ただ人間そんなに単純じゃなくて、星野源みたいに暗いんだか明るいんだかわかんない人も多いです。
星野源はAスタジオ出たとき鶴瓶さんに「お前の時々めっちゃどんよりした目しとるで」みたいな事言われて星野源本人は「ぼくネアカだと思ってるんですけど・・・ですよね？』って鶴瓶さんに訊いて鶴瓶さん（無言）みたいな。
ここで一旦休憩です。
