ルノワールの笑顔
知人がルノアール展に行ってきて、お土産にクリアファイルを買ってきてくれました。
展覧会のリーフレットを見せてもらいましたが、改めて見てみると、ルノアールの絵に描かれている人物って全員が全員、豊かで何ともいえない幸せそうな顔をしているんですよね。
たくさんの人物が描かれている群像風景でも、悲しそうな顔をしている人や、不安そうな顔、疲れてそうな顔をしている人が1人もいないんです。
庶民を描いたと言われていますが、すべての人がこんな笑顔で暮らしている世界なんて一種の楽園・ユートピアのような感じがしました。
フランス人て実際にはもうちょっと厳しそうな険しそうな顔をしている人が多かったような気がしますが、19世紀のフランス人って、みんなこんな幸せだったのかしら。確かにフランスにとって今よりずっと豊かな時代ではあったかもしれないけれど。
ルノアールさんはずっとこんな幸せな人生だったのかしらとふと思ってしまいました。
今回初めてみる絵というわけではなかったのに、なんだかこんなことが気になって、この絵に囲まれてみたい気がしました。